神奈川県は東京都、大阪府についで全国第3位の薬局数があり、多くの
薬剤師さんが活躍しています。
年収も全国平均を上回っており、職場の選択肢も多いことから、希望の
仕事を見つけやすいエリアとなっています。
求人数も全国トップクラスなので、たくさんの求人の中から求人を選ぶ
ことができますが、その分しっかりと吟味して希望にあった職場選びを
したいところです。
それでは気になる神奈川県の平均年収、求人数、薬剤師事情などを
詳しく見ていきましょう。
目次
神奈川県の医療施設数及び薬剤師数
神奈川県内の病院・施設の数 | ||
病院数 | 薬局数 | 診療所 |
341件 | 3,770件 | 6,649件 |
神奈川県の薬剤師数 | ||
病院勤務 | 薬局勤務 | 診療所勤務 |
2,878人 | 13,846人 | 349人 |
神奈川県の薬剤師数は、平成26年度統計で21,541人となっています。
東京都についで2番目に人口が多い神奈川県には、薬局の数も3,770件と
全国第3位で、薬剤師のニーズが高い地域となっています。
人口10万人に対する薬剤師数は236,8人となっており、これは全国平均の
226人を10,8人上回る数で、薬剤師が充実している環境と言えます。
神奈川県の薬剤師の平均年収について
神奈川県の薬剤師の平均年収は530,8万円で、全国平均の515万円よりも
15.8万円高いという結果になっています。
神奈川県の薬剤師の事情
「神奈川県地域医療構想」では、在宅医療の充実と人材確保に向けて
薬剤師の育成にも力を注いでいます。
今後もますます続く超高齢化社会に向けて、薬剤師さんの力がより
必要となってきています。
神奈川県の薬剤師求人の業種の割合
調剤薬局 | |
病院・クリニック | |
ドラッグストア(OTC医薬品のみ) | |
ドラッグストア(調剤併設) | |
その他 |
※公開求人数より算出(非公開求人は含まず)
神奈川県の薬剤師求人募集は、調剤薬局がメインとなり、
ついでOTC販売のドラッグストアの数が多くなっています。
また、調剤薬局を併設しているドラッグストアも非常に多く、
選択の幅も多くなっています。
神奈川県は薬剤師の数が全国平均を超えているので、十分な
人員の中で働けることから、しっかりと休みが取れる・育児
休暇・有給休暇なども安心して取得できるなどの働きやすい
求人が多くあります。
神奈川県に求人数の多いおすすめの薬剤師転職エージェントランキング【2023年度最新版】
神奈川県内で職場をお探しの薬剤師さんにおすすめの薬剤師転職エージェントを
求人数の多い順にランキングしました。どこも無料で利用できるところばかり
ですので、有効に活用して、理想の職場探しにお役立て下さい。
ファルマスタッフ
|
薬キャリ
|
マイナビ薬剤師
|
薬剤師転職ドットコム
|
お仕事ラボ
|
ジョブデポ薬剤師
|
派遣で薬剤師の求人をお探しなら
薬剤師求人~派遣専門~
|
神奈川県内の各市・区ごとの求人数でおすすめの薬剤師エージェントをみてみる
横浜市 | ||||
鶴見区 | 神奈川区 | 西区 | 中区 | 南区 |
保土ケ谷区 | 磯子区 | 金沢区 | 港北区 | 戸塚区 |
港南区 | 旭区 | 緑区 | 瀬谷区 | 栄区 |
泉区 | 青葉区 | 都筑区 | ||
川崎市 | ||||
川崎区 | 幸区 | 中原区 | 高津区 | 多摩区 |
宮前区 | 麻生区 | |||
相模原市 | ||||
緑区 | 中央区 | 南区 | ||
横須賀市 | 平塚市 | 鎌倉市 | 藤沢市 | 小田原市 |
茅ヶ崎市 | 逗子市 | 三浦市 | 秦野市 | 厚木市 |
大和市 | 伊勢原市 | 海老名市 | 座間市 | 南足柄市 |
綾瀬市 | ||||
他の県の薬剤師の状況をみてみる
|
|
|
|
|
|
|
薬剤師の働く職場の種類
薬剤師の求人を出しているのは主に以下の4つに分類されます。
病院
病院勤務の薬剤師は、医師や看護師との連携の中で働く職場環境であるため、よりコミュニケーションが重要な職場です。
病院薬剤師で働くメリット
病院薬剤師のメリットは、患者さんと向き合って、より踏み込んだ服薬指導を行うことができるため、やりがいを感じることができるところです。薬を渡して終わりではなく、患者さんの様子や処方した薬の効果を具体的に図ることができるなど、充実した医療を行うことができます。
自分が医療スタッフであることに誇りを感じながら働けるのが、病院薬剤師の魅力です。
病院薬剤師で働くデメリット
医師からの指示にしたがって薬を調剤するため、時にはミスを見つけたり、修正を要請する必要があるなど、神経を使う場面も多いでしょう。
同時に自分のミスを指摘されたり、自分の判断と意見が食い違ったりするケースもあり、臨機応変さが求められます。
また、病院での薬剤師は夜勤や日直があり、4週8休などの勤務形態など、勤務日数が多い傾向にあります。また、転職からの求人募集が少なめで、募集倍率が高い傾向にあります。
病院薬剤師の年収相場
病院薬剤師の年収相場は、病院にもよりますがおよそ400万~600万円くらいとされています。
そのうち、いわゆる急性期型病院では、勤務時間が長く、残業も多い傾向にあり、その割には年収は低めであることが多い傾向にあります。
逆に、療養型病院では、残業が少なく、年収が高めの傾向にあります。
調剤薬局
調剤薬局の薬剤師の仕事のメインは「調剤」です。
こちらも病院薬剤師と同様、医師の発行した処方箋を確認して、薬を調剤します。同時に処方ミスがないかどうかのチェックも、薬剤師の仕事です。
病院前にある門前薬局では、該当の病院との連携が不可欠です。そのため、コミュニケーション能力も必要となります。
また、患者さんへの服薬指導や、患者さんの薬歴を管理する「薬歴管理」も仕事の一環です。
調剤薬局で働くメリット
調剤薬局は、営業時間がしっかりと決まっているところが多く、土日祝は休みというところもあります。そのため、主婦やプライベートとしっかりと守りたい薬剤師さんに人気があります。
パートや時短勤務で働きたい人でも働きやすいが特徴です。
調剤薬局で働くデメリット
病院勤務と比べると、患者さんとの距離ができやすく、薬の効果や患者さんの様子を目の当たりにしにくい傾向にあります。
調剤薬局の薬剤師の年収相場
調剤薬局の年収の相場は、地域によって大きな差があります。
新卒採用で480万円前後、以降は500万円~640万円あたりが相場となっています。
企業
企業薬剤師とは、製薬会社や化粧品メーカー、あるいは治験受託開発機関などの開発部門内で働く薬剤師のことを指します。
主に新薬の開発や研究をしたり、学術職としての薬剤師業務もあります。
製薬会社には管理薬剤師を置くことが義務付けられており、監督官庁との対応、許可申請届けや医療品の品質管理、ドラッグインフォメーション(問い合わせ対応)などの業務も必要となります。
企業薬剤師として働くメリット
企業薬剤師は、調合や患者さんとの対応と言った薬剤師業務よりも、申請業務や問い合わせ対応と言った業務の割合が多い傾向にあり、いわゆる事務系の仕事が多くなります。
そのため、幅広い仕事をしたい人にとって働きやすい環境と言えます。
企業薬剤師として働くデメリット
一言で企業薬剤師と言っても、治験コーディネーター、臨床開発モニター、管理薬剤師、メディカル営業など、ジャンルが多岐に渡るため、仕事内容がそれぞれに違ってきます。
そのため会社によっては、薬剤師としての仕事よりも事務処理的な仕事が多くなることもあり、やりたいことと違ったということもあります。
企業薬剤師の年収相場
企業薬剤師は非常に業種の幅が広く、年収も400万円~700万円と、会社によって違いがあります。
ドラッグストア
ドラッグストアの薬剤師は、いわゆる薬の調剤業務よりも「一般用医薬品」を扱うことが多くなります。一般用医薬品は、医師の処方箋なしで販売されている医薬品のことです。
風邪薬や胃薬、頭痛薬などがそれにあたります。
そのため、ドラッグストアの薬剤師はこの一般用医薬品の説明や、お客様の症状からおすすめの薬を選ぶと言った業務がメインになり、一般用医薬品に対する深い知識が求められます。
また、ドラッグストアの中にも調剤併設型があり、調剤業務も並行して行うところもあります。
ドラッグストアの薬剤師として働くメリット
ドラッグストアで働くメリットとしては、意外と給与が高いことがあげられます。
また、いわゆる一般のパートやアルバイトよりも立場が高いことが多く、エリアマネージャなどへの昇給もしやすいのが特徴です。ドラッグストアにとって、有資格者である薬剤師は唯一無二の存在として、いてもらわなければならない存在でもあるため、非常に優遇、重宝されるところも多いでしょう。
ドラッグストアの薬剤師として働くデメリット
ドラッグストアの薬剤師は、販売店員としての業務も兼任することが多く、薬剤師として働きたい人にとっては得るものが少なく、やりがいを感じれられないこともあります。
品出しや清掃ばかりと言った雑務に負われる場合もあります。
ドラッグストア薬剤師の年収相場
企業によっても大きな差がありますが、500万円から750万円あたりが相場となっています。
薬剤師として働くならどれ?病院?調剤薬局?ドラッグストア?
薬剤師として働くなら、果たしてどの業種で働くのがよいのでしょうか。
ここでは、病院・調剤薬局・ドラッグストアの3つを、8つの項目から
比較してみました。
病院 | 調剤薬局 | ドラッグストア | |
給料 | 400万円~600万円 | 480~640万円 | 500~750万円 |
残業(月) | 10~20時間 | 0~3時間 | 5~20時間 |
昇給 | しにくい | しやすい | しやすい |
休日 | 病院の休診日が休み | 病院の休診日が休み | 週休2日(土日は出勤) |
勤務時間 | 9:00~17:00 17:00~9:00 | 9:00~17:00 | 9:00~18:00 11:00~20:00 |
つらいところ | 労働時間・残業などが多い・命に関わるシビアさ・年功序列の世界 | 1000を超える品目を扱っている、常に薬の勉強をかかせない | レジ打ちや品出しなど、薬剤師と関係ない仕事が多く、調剤業務が少ない |
よいところ | 深い医療の現場に携われる・やりがいがある | 薬剤師業務に専念できる | 幅広い業務を経験できる・キャリアアップしやすい・給与が高い・社内価格で商品が買える |
給与が高いのはドラッグストア
給与がもっとも高いのはドラッグストアです。
就業1年目から500万円以上というところも多く、頑張り次第では
700万円以上も目指せます。
調剤薬局では、スタート時の給与はやや低めですが、勤務3年をめどに
管理薬剤師の資格を取るなどで、大幅に給与アップを目指せます。
一方、病院の給与は一般的には低いことが多く、地域や病院によっては
年収400万円をきることもあります。
残業が多いのは病院
残業がもっとも多いのが病院です。とくに総合病院の勤務では、対応する
患者さんの数も多く、時間通りに業務が終わることの方が少ないことも
あります。
また、病院によってはサービス残業となってしまうケースも多く、病院
勤務のデメリットのひとつとなっています。
ドラッグストアでも、お客さんの多い日などは定時に閉店できないことも
ありますが、それでも月に5時間~20時間程度となっています。
調剤薬局は、ほぼ定時に終業できるため、残業はほとんどないのが
一般的です。
昇給しやすいのは?
もっとも昇給しやすいのは、ドラッグストアです。
ドラッグストアには、薬剤師としてのスタートから、店長への昇進、
管理薬剤師資格取得による昇給、社内試験によるランクアップ、
エリアマネージャやスーパーバイザーといった、企業独自の
キャリアアップ制度があり、やる気次第でいくらでも上を目指す
ことができます。
調剤薬局でも、管理薬剤師を取るなどで昇給を狙うことが可能です。
一方、病院は年功序列の風潮が強い傾向にあり、かなりの古株に
ならないと簡単には昇給できないところが多くなっています。
休日が多いのは?
調剤薬局は、基本的に土日祝は休み(土曜日は半休のところもあり)と、
週中水曜日などが休みというところが多いです。
病院も、原則として土日祝は休みですが、入院患者や緊急対応に備えて
休日出勤が必要なところもあります。
ドラッグストアは、週に2日程度の休みが取れるところが多いですが、
土日はほぼ出勤となるところが多いでしょう。
また、薬剤師の足りない店舗では、決まった休みがなかなかとれない
というところもあり、店舗次第と言ったところです。
勤務時間は?
調剤薬局は、近隣のクリニックの終業時間と同時に終わることが多く、
9:00~17:00、もしくは19:00といったところが一般的です。
病院薬剤師も、9:00~17:00が基本です。当直への引き継ぎや
緊急対応などの場合は、退勤時間が遅れることもあります。
夜勤の場合は、17:00~9:00(仮眠あり)となります。
ドラッグストアでは、9:00~18:00と11:00~20:00の
シフト制が一般的です。
つらいところは?
病院のつらいところは、激務の割に給与が少ない、残業、夜勤が
多い、命に関わるシビアな世界なので気を休める暇がないなどが
挙げられます。
調剤薬局勤務もまた、人の命に関わる仕事であり、1000を
超える品目を扱うため、常に勉強する必要があります。
ドラッグストアでは、薬剤師の仕事よりもレジ打ちや品出しなどの
接客業務の割合が多く、目指していたものと違うと感じることも
あります。
よいところは?
病院薬剤師の魅力はやはり、医療の現場に深く携われる「やりがい」です。
命と向き合い、人のためになる仕事をしている充足感が得られる世界ですね。
また、調剤薬局勤務のよいところは、薬剤師としての職務に専念できるところ。
そしてドラッグストア勤務は、幅広い仕事を経験することができ、昇給や
キャリアアップを最短で目指せるところです。
【結論】薬剤師として働くならどれ?
やりがい・充足感を求めて仕事をしたい人は病院がおすすめです。
給料が少ない、激務であるなど、デメリットも多い環境ですが、なにより
深い医療の世界で仕事ができるのが病院勤務ですね。
また、純粋に薬剤に関わることが好きな人には調剤薬局がおすすめです。
他にも、患者さんと一定の距離感で接したい人にもよいでしょう。
キャリアアップやしっかりと稼ぐことに力を注ぎたい人には
ドラッグストアがもっとも近道と言えます。
以上、それぞれのメリット・デメリットなどを比較してみました。
職場選びの参考にして下さい。
まとめ
神奈川県では、人口10万人に対する薬剤師の数は全国平均を上回っていて、
薬剤師さんが充実しているエリアと言えます。
それでも、これからますます進む超高齢化社会に向け、もっと薬剤師さんが
働きやすく活躍できる医療環境の整備が課題となっています。
高待遇で働きやすい職場を確実に見つけるためにも、転職エージェントを
うまく活用して、職場の内部情報を事前に教えてもらったり、自分の希望
条件を交渉してもらうことで、長く働ける職場を見つけて下さい。
神奈川県でお仕事をお探しの方はこちらの記事も見ています
神奈川県で派遣で働きたい方におすすめの派遣会社 | 神奈川県の介護士さん向け転職エージェント | 神奈川県の看護師さん向け転職エージェント |
神奈川県の保育士さん向け転職エージェント | 神奈川県でおすすめの一般・転職エージェント | 神奈川県の障害者さん向け転職エージェント |