転職や求職時にかならず必要となる、履歴書や職務経歴書。
書くのがとても難しく、その上面倒くさい。本当に厄介なものですよね。
しかし、この書類の書き方次第で希望の会社に入れるかどうかが
決まるわけですから、頑張るしかありません。
今回は、書類を書く上で、採用担当者が見ている大事なポイントは
どこなのかをお話していきましょう。
目次
書類を書く時にもっとも注意すべきポイント
面倒くさいと思いながら書いていると、必ず見破られる
書類を書くのは、やっぱり誰しも面倒くさいものです。
正直なところ、書かなきゃならないから書いているというのが本音でしょう。
しかし、ほとんどの人がそんな気持ちで書いているため、出来上がった
書類は面白みのない、当たり前のことしか書いていない仕上がりになって
しまいます。
当然、今までに数多くの書類をチェックしてきた採用担当者にとっては、
そんな魅力のない書類は読むのさえ嫌気がさしてしまいます。
もしあなたが逆の立場だったら、そんないやいや書いた書類を見せられて
楽しいでしょうか?
なんの面白みもない、誰もが書くようなお決まりの書類を見ても、
はっきり言って採用担当者にはなんの印象も与えないでしょう。
きれいにかくだけでは無意味
手書きの履歴書や職務経歴書は、当然読み手が気持ちよく読めるように
きれいに書かなくてはいけません。
ですが、多くの人がきれいに書くことに必死になりすぎて、それだけで
終わってしまっています。
鉛筆で下書きをして、丁寧にボールペンでなぞって、ときれいに書くのは
大事ですが、肝心の中身に魅力がないことがとても多いです。
きれいに書くのは当たり前。
それよりもまず、魅力ある内容をしっかりと考え、採用担当者にしっかりと
伝わるようにまとめるところが重要です。
きれいに書くことばかりに気をとらわれていませんか?
会ってみたいと思わせる内容を書けば書類選考は通る
書類は書かないといけないから書くものではなく、自分というものに
興味を持ってもらうために書くものなのです。
ここを理解できていない人がとても多く、魅力のない履歴書になって
しまっています。
大事なのは、まず自分に会ってもらうために、どれだけ自分に興味を
持ってもらえるか。そのために使える唯一の武器が、この書類なんだと
言うことを忘れずにいましょう。
マナーと個性を区別せよ
常識が問われるのはあくまで作成上のマナーだけ
多くの人が勘違いするのが、「書類は常識を問われている」と思って
作成してしまうこと。
これはとても危険な勘違いです。
もちろん、非常識であれと言っているわけではありません。
そうではなく、常識が問われるのはあくまで書類作成上のルールだけである
ということです。
必要な書類が全て揃っている、指定の写真サイズや撮り方ができている、
敬語、言葉遣い、書き間違いがないなど、そういう基本的なルールは
できていて当たり前なのです。
自己PRできる部分まで常識的であろうとするな
しかし、志望動機、自分の特技、趣味と言った、唯一他の人と差別化
できる部分まで常識的に書いてしまう人が非常に多いです。
そこは人と違うこと、すなわち自分を売り込む事を考えて書かないと、
何の意味もありません。
「他の人はなんて書くのだろう」「なんて書けば常識的なやつだと
思われるのだろう」「なんて書けば、よい印象を与えられるのだろう」
こう考えてしまっている時点で、すでに選考に落ちてしまう側の人間
です。
もちろん、わざと変なキャラクターを演出したり、異質なことを
書いたり、うそをつけと言っているわけではありません。
「お、こいつちょっと他のやつと違う観点を持ってるな」「一度話を
してみたいな」と、採用担当者に興味を持ってもらえるように自分を
表現していく必要があるということです。
ここで印象に残れるかどうかが、書類選考を通るかどうかの境目と
なるのです。
採用されることをゴールにしない
自己アピールにおいて、「一生懸命頑張ります」「御社に貢献します」
と言葉を並べても、なかなか相手に響きません。
もっとうまく自分を売り込むためには、「入社してからの話をする」
イメージが必要です。
「入社して何をしたいか」「将来的にどうなりたいか」「御社の環境こそ
○○を実現できる」「御社に入ってこういう事を成し遂げたい」と、
入社してからどうしたいかという具体的なビジョンを伝えられると
好印象です。
もちろん、実際に会社に入ってそれが実現できるとは限りません。
できるかどうかもわからない事を言うのは、かえってマイナスじゃないか?
と考えてしまうかもしれません。
しかし、できるかどうかでなく、自分がしたいことをしっかりと伝える
事が、採用担当者にプラスに働くのです。
採用されることをゴールにしてしまうと、どうしても自己PRは薄っぺらに
なりがちです。
ただ、「御社に入りたいのです!」「入れて下さい!お願いします!」と
言っているだけになってしまいます。それではただの受け身の姿勢です。
どこもあなたを採用してくれません。
会社は、受け身の人間よりも、自主的に行動する人物を求めています。
ですから、あくまで目標は高く持ち、入社した後の話をするイメージで
自分をアピールすると、魅力ある人間だと感じてもらいやすくなるのです。
自己アピールで注意すべき点
謙遜は必要ない
書類を書く上で、「右も左もわかりませんが、・・」とか、
「力不足ではありますが、・・」といった変な謙遜は無意味です。
書類の記入欄のスペースを無駄にするだけで、マイナスにしかなりません。
謙遜することで、いい人感は出るかもしれませんが、それは特に求められて
いません。
それよりも、前向きな姿勢を、仕事に取り組む意欲をアピールすることに
全力を注いで下さい。
ひとりよがりもNG
謙遜は必要ありませんが、我の強すぎる主張も、協調性のない人間と
思われてしまいます。
「自分の努力によって、前職のプロジェクトが成功しました」と
言った表現ではなく、「会社や同僚の力添えのおかげで、成功する
ことができました」と、周囲との協調性も大事にできることを
伝えていく必要があります。
「健康」をアピールしても無意味
とくに高齢の人にありがちなのが、健康アピールです。
「趣味はマラソンで毎朝走っています」「病気をしたことがありません」
「体力には自信があります」などのアピールは、書類上では不要です。
やはりスペースがもったいないですし、他に何も書くことがないやつ
なんだなと捉えられてしまう可能性があります。
健康アピールは、面接時に聞かれた時に答えればよいので、書類では
もっと大事なことを伝えていきましょう。
まとめ
書類作成は、確かに面倒です。
しかし、この書類こそがあなたをアピールするためにあなたが
所持できる唯一の武器なのです。
特に、書類選考を通過しないと面接に進めない場合、まさに
「この書類があなた自身」なのです。
ですから、常識的なありきたりの書類を作成するのではなく、
あなたという人物の魅力をどのように表現するかをしっかりと
考えて書類作成に取り組みましょう。
ぜひ参考にして下さいね。
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