転職をする年齢は、企業にとっても重要です。
20代、30代、40代、50代では、それぞれに求められるものも
違いますし、転職の成功率も変わってきます。
20代での転職では、若さと将来性を持って転職活動ができるメリットが
ある反面、なぜそんなに早く前職を辞めたのか?という点がウイークポイント
となる可能性もあります。
今回は20代の転職で知っておきたい知識や、転職を成功させるための
ポイントをまとめてみましょう。
目次
3年内離職率は年々増加している
2018年現在においても、3年以内に離職をする割合は少しずつ増加を
続けています。
離職の理由の多くが、「自分の考えていたような仕事内容ではなかった」
という、理想とのギャップが高い割合をしめています。
また、職場での人間関係もネックになっています。
「上司が嫌で仕方がない」「先輩が厳しすぎてついていけない」とった
人間関係の悩みは、どの年代でもついてまわる問題です。
しかし、実際にこれらの理由で転職をした場合、たとえ次の職場に
行っても同じ悩みに陥る可能性もあり、また辞めたくなることも
十分にあり得えます。
企業側にとって、採用してすぐに辞められるのが一番厄介。
なので、あなたが上記のような理由で転職を考える場合は、ただ辞めたい
という後ろ向きな理由だけでなく、自分の中にあるポジティブな
要素も掘り起こして転職活動をするとよいでしょう。
意欲的な転職理由をもつ若者は、どの業界でも評価が高く、欲しい人材
と言えます。
自分の持っている資格や知識をもっと活かしたい、もっと活躍したい、
そういう気持ちを全面に出すと、転職の成功率は高まります。
転職の多い人は企業からどのように見られているか
「転職が多い=職場に定着できない人材」と考えがちですが、かならずしも
そうとは言えず、業界によってその捉え方は違います。転職の多さが有利に
なる企業もありますので、それを知っておくことも大事です。
転職回数を気にしない業界には次のようなものがあります。
IT系企業
IT系企業のような移り変わりの激しい業界においては、数年毎に職場を
変えている人材でも、まったく問題視されないことが多く、むしろ
実力と実績をもってキャリアアップしている人材は歓迎される傾向に
あります。
IT系業界は常に流動的で、時代のニーズに柔軟に対応する必要があるため、
ひとつの会社や部署にとどまって何十年も勤め上げるタイプよりも、
新しいことにチャレンジする人間を必要とする傾向にあります。
外資系企業
日本の企業と比べ、海外の企業は転職やヘッドハンティングが多く、
「転職回数=能力の高さ」と捉える傾向にあります。
優秀な人材は常にキャリアアップを考えており、自分をより評価
してくれる企業へと渡り歩いていきます。
そのため、転職が多い=優秀な人材とみなされる傾向にあります。
ベンチャー企業
ベンチャー企業も、転職回数はそれほど気にしない業界です。
個人の能力を重視するため、転職しやすい業界と言えます。
日系の大手企業は、転職回数の少ない人が有利
日系企業は、長期スパンで育成をする企業が多く、安定して仕事を
こなしてくれる人材を好むところが多いです。
そのため、転職回数が多いと長く努めてもらえない可能性があると
捉えられ、不利に働くこともあります。
未経験の業界を志望する割合が高い20代
20代と言えば、まだまだキャリアが浅く、経験値も足りなくて
当然の年代です。
新しいことに挑戦したい、経験はないけどやってみたいという時期に
あたります。
企業側も、まだまだ若い20代に対して30代や40代と同じような
能力は求めていないところが多く、将来性とやる気を重視しています。
ですので、「経験がないから無理か」と諦める必要はなく、何事も
チャレンジする気持ちが大事です。
20代の転職は若さと目標の高さが大事
20代での転職では、やはり若さは強みになります。
年齢不問の中途採用を狙うなら、30代や40代よりも、若さで
有利となることは間違いありません。
その分、キャリアや経験値の面では勝てないので、採用を勝ち取るには
目標の高さと意欲をいかにしてアピールするかが大事になります。
20代の転職で採用を勝ち取る3つのポイント
転職理由をポジティブに
まず、一番大事なのが転職理由です。
「人間関係がつらかった」「給料が安かった」「自分のやりたい仕事
ではなかった」などのネガティブな理由は絶対に避けましょう。
たとえ本音はそうであっても、ここはポジティブな理由に置き換え
なければいけません。
ネガティブな理由の他にも、自分の中にポジティブな理由もかならず
あるはずです。
その部分をピックアップして、熱意を伝えることが大事です。
転職理由を明確に
なぜ転職したいのかがぼやけていると、企業側に熱意が伝わりません。
転職理由はポジティブであると同じに、明確にしておきましょう。
面接官に質問されて答えにつまるようでは、採用は遠のいてしまいます。
また、「人の役に立つ仕事がしたい」「物作りの仕事に就きたい」と
いった理由は、非常に漠然としていて具体性に欠けます。
こういった理由は結局「なんでもいい」と行っているようなもの。
採用担当者の心には何も響きません。
もっと具体的に、会社の製品やサービスの魅力に踏み込んだ志望理由を
用意しておきましょう。
退社前に転職活動を
働きながら転職を考えている人は、できるかぎり退職前に転職活動を
はじめるようにしましょう。
退職してから転職活動をしはじめる人と、働きながら転職活動を
している人では、企業側の印象がかなり違います。
20代の転職のウイークポイント
20代の転職では、「なぜそんなに早く前職を辞めた(る)のか」が
焦点となります。
ここにネガティブな要素を感じると、採用担当者の心象は悪く
なってしまいます。
そのため、かならず「早く辞めたのには前向きな理由がある」ことを
印象づけなくてはいけません。
さらに、たとえ前向きな理由であっても、伝え方で印象も変わって
しまいますので注意が必要です。
「前職場で仕事を続けていても、なんの成長もできないと感じました」
というのと、「仕事にはやりがいを感じていましたが、もっと成長を
実感できる仕事をしたいと思い、転職を決意しました」というのでは
心象がまったく違います。
転職で失敗しないために
転職の成功は、採用を勝ち取ることだけではありません。
たとえ無事に採用されても、実際に働きだすと「前職場のほうが働き
やすかった」「人間関係が悪くなってしまった」「思っていた仕事と
違った」などの不満が出てくる場合もあります。
そのため、転職活動をする前に、かならず自分が何を一番求めて
いるのかを、しっかりと整理しておく必要があります。
出版関係の会社で働いていて転職を考えるAさん
出版関係の仕事がしたくて入った今の会社だが、勤続1年目で早くも
辞めたくなっているAさん。その理由は
・給料が安い
・上司が本当に嫌い
一般的によくある理由ですし、つらい状況で無理に働き続けるのが
よいとは言えません。
ですので、転職を考えること自体は問題ないのですが、このネガティブ
な理由だけで安易に転職活動をするのは危険です。
このふたつはひとまず忘れて、自分の中のポジティブな部分も探して
みましょう。
・実は仕事自体はわりと楽しい
・ゆくゆくは自分のアイデアで雑誌を創刊したいという夢もある
そうであれば、まずはこの自分のポジティブな気持ちを基準に
転職活動を考えていきべきです。
「とにかく辞めたいからどこでもいい」という気持ちを優先して
しまうと、結果的に「上司も前より悪い」「給料もあまり変わらない」
「仕事も楽しくない」会社に転職してしまうという最悪なケースも
考えられます。
精神論ではありませんが、やはりネガティブな理由で行動をすると
よりネガティブな結果になりやすいもの。
転職は前向きな気持ちで取り組むのが、よい結果を引き寄せます。
まとめ
20代の転職では、キャリアや実績が浅いことに関してはあまり
マイナスにはなりませんが、その分、やる気があるか、高い志があるか
を見られます。
また、20代という早い時期に転職をするということは、転職理由に
よってやる気がないと捉えられたり、人間性を疑われる可能性も
ありますので、転職理由と目標に、会社を納得させるストーリーが
あるかどうかが大事ですね。
ぜひ頑張って、採用を勝ち取って下さい。
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