長年無職で過ごしてきた、いわゆるニートの人が、社会に出て働きたいと考えた
時、もっともおすすめなのが「派遣」です。
一昔前は、そんなニートの人が社会復帰するのはなかなか難しく、簡単には
社員の仕事を見つけられず、アルバイトやパートを選択するしかありません
でした。
しかし、近年では派遣というスタイルが浸透してきたために、これまで働いた
ことがない人も、しばらく働くことから遠ざかっていた人も、社員と変わらない
待遇で仕事に就くのが難しくなくなりました。
目次
筆者も派遣会社から社会人デビュー
かくいう筆者も、大学を卒業後２年間は働きもせずブラブラとニート生活を
送っていました。そして仕方なく仕事を探そうとしたとき、やはり無職で
過ごした２年間がネックになり、正社員につくことができませんでした。
そんな時に僕を救ってくれたのが派遣会社でした。
ランスタッド（当時はプロフェシオという名前でした）という派遣会社に登録して
簡単な説明会に出ただけで、３日後にはそれなりの企業のエンジニアとして
働くことができました。しかも、時給は１４００円からスタート。
バイトで時給８５０円の仕事しかしたことのなかった僕にとって、この時給は
衝撃的でしたね。
自分にそんなにお金を払ってくれる企業があることにびっくりしたのを覚えています。
派遣会社が無職やニートの人におすすめの理由
登録に前歴や経験などは全く問われない
派遣会社に登録するのに、基本的には資格や経験などは問われません。
年齢も未成年でなければほぼ制限なく登録が可能です。
そのため、誰でも登録ができるというのが派遣のよいところです。
面接がない
派遣会社に登録すると、あなたは派遣会社の社員として仕事を請け負うことに
なります。
派遣先企業は、あくまで派遣会社に対して人材の派遣を依頼するため、あなた
という個人がどんな人であるかを面接したり、書類選考をする権利はありません。
すなわち、あなたの経歴や前職などを調べたり調査したりすることはできず、
派遣会社が派遣する社員として、あなたを受け入れなければいけません。
ですから、あなたは面接や適性試験など、正社員ならクリアしないといけない
ハードルをひとつも受けずにすぐに仕事に就くことができるのです。
正社員として仕事を探すと、当然面接や試験など、面倒なことが山積みなうえ、
それらを通過するのは至難のわざですので、派遣はすぐに働きたい人にとって
非常に有利なスタイルなのです。
バイトするよりもいろいろな面で楽に働ける
意外かもしれませんが、どうせ働くなら、バイトよりも派遣のほうが「楽」
に働ける要素が多いです。
バイトだと、どうしても「おい！バイト！」という扱いの中で働くことになり、
気持ちよく働きにくいです。面倒事を押し付けられたりすることも多いです。
その点、派遣社員はたとえバイトと同じ仕事をしていても、あくまで派遣会社
からきてくれている「社員さん」として扱ってもらえます。
そのため、正社員さんと同等の立ち位置で仕事ができ、精神的に非常に楽に
働くことができます。
また、時給もあきらかに派遣のほうが高く、残業を強要されたりすることも
ありません。それが派遣社員のよいところですね。
最初から高いスキルを要求されることもない
派遣社員といえども、最初からなんでもできるわけではないことは、就業先
企業も分かっています。ですので、「知識も経験もない自分に、派遣社員が
つとまるだろうか。。」という心配は必要ありません。
逆に、変に技術や知識があって、プライドの高いやつが入ってくるよりも、
「頑張って仕事を覚えるので教えて下さい」という人のほうが、会社側も
可愛がってくれるものです。
派遣社員として働くことのメリット
採用までのハードルが低い
最初に説明したとおり、派遣先企業はあなたがどんな人かを調べたり、
より好んだりすることはできません。
派遣会社から派遣されたあなたを受け入れなければならないので、
あなたの過去がどんなものであっても、それに影響されることなく仕事に
就くことができます。
面倒な手続きが一切ない
履歴書を書いたり、面接を受けたりと言った面倒な手続きが一切ないのもよい
ところです。
細かい手続きはすべて派遣会社がやってくれますので、非常に簡単に仕事を
始められます。
就業先によって、事前に会社見学会が催されることもありますが、これは
あなたを選定するためのものではなく、あなたに会社を見学してもらって
会社の様子を見てもらうのが目的です。
企業によってはその見学会などもなく、いきなり初日からスタートという
ところもありますので、トントン拍子に仕事につくこともできます。
時給が高い
アルバイトやパートと違い、派遣会社は時給が高いです。
そのため就業後からそれなりの給料をもらえるようになり、元ニートの
僕でさえ、働くって思っていたよりも悪いことではないんだなと
感じましたね。
有給もある
規定の日数を働けば、有給休暇ももらえます。
しかも、正社員と違って派遣社員はあくまで派遣会社の人員なので、
有給を使う権利がしっかりと守られています。
そのため、正社員の人よりも、有給を堂々と使えるのがうれしいです。
勤務時間や日を選べる
最初から長く働く自信がないという人は、あらかじめ１日５時間までとか
週３日など、働ける条件を伝えておけばそれに見合った仕事を紹介して
もらえます。
正社員だとどうしてもフル出勤が基本となりますが、派遣の場合は
自分の都合のよい働き方もできるのがよいところです。
契約を細かく更新できる
派遣会社は、原則として派遣先企業と１ヶ月～３ヶ月更新などで
派遣契約を結びます。
なので、あなたが１ヶ月働いてみて、ちょっと自分には合わないなと
思ったら契約の延長を辞退することも可能です。
ですので働いてみてから続けるかどうかを判断できるので、とりあえず
働いてみようという人にもおすすめです。
社会保険にも加入できる
派遣といえども、社員です。ですので社会保険にも加入できます。
２ヶ月以上働けば社会保険に加入でき、正社員と同様の扱いで
働くことができます。
元ニートの筆者が語る派遣登録から仕事開始まで
冒頭で書いたように、僕も元ニートでした。
そして社会人デビューを果たしたのが派遣会社でした。
ランスタッド株式会社に派遣登録したのがきっかけでしたが、最初は
乗り気ではなく、家族に働け働けと言われて、仕方なくネットから
登録をしたのが始まりでした。
正直、すぐに連絡がくるとは思っていませんでしたし、できれば
連絡もきてほしくなかったというのが本音でした。
ところが、登録した次の日に電話があり、「説明会に参加されませんか？」
と言われて翌日に説明会に行くことになりました。（当時は、説明会の参加が
必要でした）
それまでバイトしかしたことがなかった僕は不安で仕方ありませんでした
が、説明をきくだけだろうと腹を決めて大阪のオフィスに電車で行きました。
すごい広いオフィスのフロアで、すごく広い部屋に通されました。
そこでとても腰の低い女性が丁寧に説明をしてくれたのを覚えています。
（のちに僕の担当営業者として色々とサポートしてもらいました）
そこで自分の希望の職種や働ける時間などを世間話のような感じで話し、
その日はそれで終わりました。
派遣会社って、そんなに怖くないところだなというのが最初の感想でした。
すると次の日、また電話がかかってきて「ひとつおすすめしたい企業さんが
あるのでいかがですか？」と言われたのです。
そんなに急に仕事ってあるの？とか、自分にできる仕事なの？とか、
頭の中は一気にパニックになり、心臓が高鳴りました。
あまりの急な話に、自分の気持ちは全然追いついていなかったのですが、
これを逃すとまた自分はだめになってしまうと思い、一度顔合わせに行く
ことを了承しました。
先方の担当者さん（以後、自分の受け持ちの課長さんとなる方）と
顔合わせがあり、仕事の内容などを聞いて、いかがですか？と言われ、
不安で心臓がバクバク言っていましたが、「よろしくお願いします」と
答えてしまい、そこから社会人の第一歩が始まったのでした。
それ以来、会社でも仲の良い同僚にめぐまれ、自分でもこんなに仕事って
できるんだなと自信がつき、約１０年にわたって派遣で仕事をすることが
できました。
あの時、もし派遣で仕事に行くことから逃げていたら、今の自分は
なかったですね。
案ずるより生むが易しと言いますが、何事もやってみるのが一番だと
いうことですね。
まとめ
無職やニートの人、もしくは仕事のブランクが長い方は、派遣がおすすめです。
とにかく面倒が少なく、すぐに仕事につける上に、待遇は社員とそれほど
変わりません。
てっとりばやく仕事をしたい、正社員にこだわらないという人は、派遣という
スタイルで働くのがおすすめですね。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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