私たちの生活に必要不可欠なクリーニング。
コートや毛糸製品、ネクタイなどの洗いにくいものや、ワイシャツなど
アイロンがけが面倒なものまで任せられるので、とても便利なサービス
ですね。
そんなクリーニングを実際に行っているのがクリーニング工場です。
クリーニング工場での仕事内容はいったいどんなものなのか、より
具体的にレビューします。
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目次
クリーニング工場の仕事内容(動画あり)
※4:49から音量が入りますので、ご注意下さい※
クリーニング工場では、作業工程によってさまざまな作業があります。
どの工程をするかによって、作業内容はかなり変わってきます。
衣類の状態確認・仕分け作業
まずはじめに衣類の仕分けと検品を行います。
仕分けは、品物や洗い方によって適切にわけられます。
また、傷や破れ、色落ち、ほつれなど、もともとあったダメージは
かならず事前にチェックしておき、控えておきます。
見逃してしまうと後々トラブルになるため、ミスは許されません。
また、洗濯物のポケットに鍵やライター、ボールペン、タバコなどが
入っていると、紛失してしまうだけでなく他の衣類や機械を傷つけ
たりしてしまうため、しっかりと確認しましょう。
余計なものが入っていないことを確認し仕分けが完了したら、
それぞれの作業場に運びます。革製品、ワイシャツ、ズボン、
スーツ、ダウンジャケット、学生服、ネクタイ、毛糸製品、
ゆかた、スポーツシャツなど細かく分類します。
クリーニング作業
衣類の種類ごとに、それぞれに応じたクリーニングを行います。
クリーニングには以下の種類があります。
ランドリークリーニング
ランドリークリーニングは、大型のドラム式洗浄機を使い、
50℃~70℃の水温で洗います。
専用の洗剤やアルカリ性の助剤などを使うため、汚れ落ちも
強力です。
Yシャツや白衣、布団カバーなどの水に強い製品が対象に
なります。ドラムに衣類を入れてボタンを押すだけですが、
まとめた衣類はそれなりに重く、繰り返し出し入れする
ので、なかなか大変な作業です。
ドライクリーニング
ランドリークリーニング同様、ドラム式洗浄機に入れて洗います
が、水は一切使わず、有機溶剤を使用して洗浄します。有機溶剤
は石油などからできている液体で、油汚れをよく落としてくれる
溶剤です。
ドライクリーニングは水で洗うと型くずれしたり、色落ちしてしまう
衣類を洗うためのクリーニングです。
しかし、同じ油系の汚れにはよくききますが、水溶性の汚れは
落ちにくいという弱点があります。
汗やタンパク質、糖類の汚れは、ドライクリーニングでは落とし
きれません。
そこで登場するのが次のウェットクリーニングです。
ウェットクリーニング
合成皮革製品やゴム引き製品などの衣類の場合、ドライクリーニグ
をするとゴムが溶けてしまったり、傷んでしまったりします。
また、ウールやシルク製品などに付着した水溶性の汚れは、ドライ
クリーニングでは落ちにくい上、製品を痛めてしまうという欠点も
あります。
その欠点を補ったのがウエットクリーニングです。
ウェットクリーニングでは、中性洗剤を使用して40℃以下のぬるま
湯で水洗いします。機械では洗浄せず、手で押し洗いをしながら
丁寧に洗います。
最後に仕上げ剤を入れてきれいにした後、自然乾燥とプレスで乾燥
させます。
特殊クリーニング
特殊クリーニングは、着物やカシミヤ製コート、ミンク製品、ゴム
引き製品などをそれぞれに応じた方法で洗う方法です。最近は、
ぬぐるみのクリーニングも行うところもあります。
通常のクリーニング方法では洗えない衣類のことを特殊衣類・難洗衣類
と言い、これらを洗うにはひとつひとつ個別の手法で洗わなくては
いけません。
そのため、専門の知識と技術が必要になります。
脱水、アイロン・仕上げ
クリーニングが終わったら、脱水、アイロンがけの工程を行います。
ワイやシャツは、まず襟とカフスを専用のプレス式にきれいに
セットしてプレスしていきます。
襟、カフスのプレスが終わったら、次はボディプレス機と
呼ばれるマシンを使って全体をアイロン掛けしていきます。
上半身の形をした立体ボディの型に衣類をセットし、袖を左右の
アームに固定してからボタンを押すと、自動で袖が引っ張られると
同時に内側からエアーによって立体的に膨らまされた状態になります。
そこへプレス式のアイロンで全体を挟んでプレスし、一気に乾かす
という仕組みです。
ボディプレス機は、シャツをセットしてボタンを押すと全体が
クルッと回り、作業者の前に次のボディが回ってくるので、また
セットをしていきます。この間に裏に回ったシャツが、上記の
流れで自動的にプレスされ、効率よくアイロンがけを行うことが
できます。
また、革製品やスーツなど、アイロンをかけられない製品は
プレスをせず、内側からの熱によって乾燥するものを使用します。
シミ抜き
自動洗浄だけでは落ちないシミは、個別にシミ抜きを行います。
洗う前に事前にしっかりとチェックし、シミを見つけたらシミ抜き剤を
かけてから洗浄を行ったり、洗ったあとにさらにシミ抜き機を使って
シミ抜きを行います。
長時間経過したシミは、漂白剤を使用してブラシで落とさないといけない
ため、ひと手間かかります。
最終点検
汚れが残っていないか、きれいに仕上がっているかなど、入念に
チェックします。
ここで見落としがあるとクレームにつながるので、重要な工程です。
少しでも問題があれば、再度適切な処理を行わければなりません。
包装
すべての工程が終わった衣類は、包装されます。
包装用のマシンに衣類をセットすると、あとはたたみ、ハンガー、
ビニールかけもすべて自動で行われます。
自給はどれくらい?
850~1100円くらいが相場です。
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クリーニング工場のアルバイトのメリット
痩せる
クリーニング工場内は、洗濯物の蒸気やアイロン熱でかなり
暑いため、冬場でもよく汗をかきます。そのため痩せやすく、
ダイエットができる職場と言えます。
主婦には慣れた仕事
普段家で洗濯やアイロンがけをしている主婦にとって、クリーニング
作業は手慣れた仕事と言えます。
もちろん専門の工場ならではの工程もありますが、基本的には洗濯を
してきれいに仕上げるという作業の連続なので、難しい、わからないと
いう事は少ないでしょう。
独立して開業できる
クリーニングの知識や技術を身につけ、自分で工場を開業する
ために働いている人もいます。
また、クリーニングの業界でもフランチャイズ制度を採用して
いるところがあるため、自分の工場をもつために働いていると
いう人もいます。
クリーニングの知識がつく
意外と知らない衣類に表示されている「洗濯表示マーク」に
ついての知識や、洗剤の知識、洗い方、染み抜きの方法など
洗濯に関するさまざまな知識が身につきます。
クリーニング業界には、「「クリーニングアドバイザー」や
「洗濯ソムリエ」など、知られていない資格もあり、こうした
資格を身につけて独立したい人も多く働いています。
シフト制で働ける
クリーニング工場はシフト制のところが多いので、週2~から
働くことが可能です。また、流れ作業なので、時間きっちりで
帰ることも可能です。
単純作業の繰り返し
仕事内容自体は簡単で、単純作業の繰り返しです。
アイロンがけなども、なれるまでは少し大変ですがなれて
しまえば、とくに考える要素もなく、簡単です。
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クリーニング工場のアルバイトのデメリット
力仕事も多い
クリーニング工場は、意外と力仕事が多いです。
とくに男性の場合、力仕事のポジションに配置される確率は
とても高くなります。
シーツや洗濯物の束を抱えてコンベアに乗せたり、濡れた
洗濯物を取り出したりと、なかなかの重労働です。
なかには10~20kgにもなる洗濯物を持ち運びする
こともあり、それがきつくて辞める人も多いです。
とにかく暑い
工場内はアイロンの熱気や湿気で蒸しかえっていて、とにかく
暑いです。
夏場は40度近くまで上がる場合もあり、メリットとして
痩せるのは確実ですが、暑すぎてきついという声が大半を
占めます。
時給が安い
クリーニングのアルバイトは時給が安めです。
仕事が途切れることがない
クリーニング工場は、洗濯物が途切れることがなく、終わりの
ない作業です。そのため、自分の持ち場を離れにくく、トイレ
にも行きにくいという状況にもなりえます。
ペースを落とせない
クリーニング工場には、次々と洗濯物が送り込まれてきます。
それに対応するためには、1時間あたりにこれくらいは
こなさなければいけないという暗黙のノルマが存在します。
そのためペースを落としてしまうと全体に迷惑をかけて
しまうので、気が抜けない仕事です。
洗剤の匂いがきつい
特に仕事に入りたての頃は、この洗剤の独特の匂いになれない
人も多いです。
けっこうきつい匂いのものもあるため、苦手な人にはつらい
環境です。
立ちっぱなし
工場内では、常に立ちっぱなしで作業を行うため、慣れるまでは
本当に大変で、体力も必要です。
大きな洗濯物も多い
シーツやタオルケットなど、サイズの大きな洗濯物も多いです。
大きな洗濯物は家庭では洗いにくいので、クリーニング屋に
集まってきます。
大きな洗濯物はたたむのも大変ですし、重いため、洗濯機に
出し入れするだけでも重労働です。
すばやさと丁寧さが必要
クリーニングの作業の多くを占めるのがアイロンがけです。
台の上でするにしても、ボディプレスにセットするにしても、
やり方が悪いときれいに仕上がりません。
しかも流れ作業で次々に作業を進めなければいけないため、
丁寧かつスピーディに行う必要があり、最初はなかなか
大変です。
手が荒れる
大量の洗濯物や洗剤類を触るため、肌が弱い人は手が荒れます。
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クリーニング工場のアルバイトはつらい?楽?
クリーニング工場のアルバイトは、はっきり言うと「男性には
つらい仕事」と言えます。
蒸し風呂のような暑さの中での作業になるうえ、シーツなどの
大型の洗濯物や大量の衣類をまとめて扱うため、かなり重い
です。
女性の場合はアイロンがけなどの工程に回るため、どうしても
男性は運び役となります。
にもかかわらず男性も女性も時給は同じで、しかも時給は
安めの業界なので、正直なところ、男性は長く働ける人が
少ない業界といえますね。
その分人間関係がよければ働きやすくもなりますが、やはり
きつい仕事場は、どうしても人間関係もあたりが強くなりがち
です。
とはいえ、人間関係や従業員を大事に扱っている工場ももちろん
あり、できるだけクーラーをきかす、休憩はこまめに入れる、
社長みずから一緒に作業をしているといった工場もあります。
こうした工場が近所にあれば、働きやすく、仕事もやりやすく
なるのでうれしいですね。
まとめ
クリーニング工場のアルバイトは、家庭で毎日洗濯やアイロン
がけをしていて洗濯になれている主婦や、細かい作業が
好きな人、きれいに仕上がるのにやりがいを感じる人に
おすすめの仕事です。
また、独立してクリーニング工場を自分で開きたい、クリー
ニング関係の資格を取得したいという目標のある人は必ず
経験しておきたい仕事です。
力作業も多い仕事ですが、女性よりも男性のほうがそちらの
作業に回されるため、男性のほうが仕事が続かない傾向に
あります。
ですので、男性よりも女性の方が働きやすい環境と言える
でしょう。
ぜひ参考にして下さい。
クリーニング工場のバイトの総合評価 | |||||||||||||||||||||
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この仕事に向いている人 | |||||||||||||||||||||
洗濯やアイロンがけが好きな人 / 細かい作業やきれいに仕上げることにやりがいを感じる人 / 将来、クリーニング系の工場を開業したい人 | |||||||||||||||||||||
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一つ一つの作業が簡単そうに感じる仕事ですが やってるうちに奥深さが見えてくる仕事です。汚い物やシワのものが綺麗にのびて仕上がる工程は精神衛生上に良い仕事といえます。また汗をかくことで代謝がよくなり風邪などの病気になりにくい特徴があります