更新日時:2021年7月17日
物流のアルバイトの代表とも言えるヤマトの仕分けのアルバイト。
昔はきつい・つらいといった声が多かったですが、近年ではむしろ働きやすく、
稼ぎやすいとも言われていますね。
経験も年齢も不問な仕事なので、始めたいと思ったらすぐにはじめられるのも
いいところです。
女性も多く活躍していて、パートで働く人も多いです。
今回は、そんなヤマトのアルバイトを詳しくレビューしていきます。
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目次
仕事のメインは荷物の仕分け
ヤマトの仕分け業務のメインは荷物を配送先ごとに振り分けることです。
仕分けには、通称「流し」と言われる役割と、流れてきた荷物をBOXに
積み込んでいく「シューター」という役割があります。
流しとは
流しとは、トラックから降ろされてきたBOXから荷物を出して
ベルトコンベアにどんどん流していく作業です。
流しの注意点は、割れ物、ゴルフバッグなどの大きな荷物と通常
の荷物をわけて流すこと、また花やタイヤなどの大型の荷物など、
流してはいけないものなどがあり、それぞれ考えながら流す必要が
あります。
拠点にもよりますが、大型の荷物を流す用の太いコンベアと、通常の
荷物を流す用の細いコンベアが並んでいるので、それぞれに区別して
流していきます。
シューターとは
流しの人がコンベアに載せた荷物は、流れていく過程でバーコードを
読み取られ、自動的に機械で配送先別に振り分けられます。
振り分けられた先で荷物を受け取り、新たな配送先のBOXに積んでいく
のがシューターの仕事です。
シューターが気をつけるべきことは、まずバーコードをしっかりと
確認し、行き先別のBOXに間違いなく積んでいくことです。
また、トラックに載るBOX数には限りがあるので、ひとつでも多く、
できるかぎりBOXに積んでいく必要があります。BOXがスカスカなのに
新しいBOXに荷物を積んでしまうと、トラックに乗り切らなくなって
しまいます。
また、荷物を積む時に、重たいものを軽いものの上に積むと、下の
荷物が潰れてしまいますので、ジュースなどの重たいものはBOXの
下に、軽いものを上に載せなければいけません。
クール便もある
荷物にはクール便もあります。
クール便は、保冷用コンテナで運ばれてきます。
中の荷物は主に魚やカニ、食品などの、「冷凍」あるいは
「冷蔵」のシールの貼られた商品です。
これらの商品の入った保冷用コンテナから荷物を出して
レールに流していく流し役と、流れてきた荷物の行き先の
番号を見ながら受け取って、新たに行き先ごとに
保冷用コンテナに詰めていくシューター作業があります。
クール便のほうが、荷物のサイズが小さく、重さもそこまで
重いものがないので通常の荷物の仕分けよりも楽な場合が
多いです。
ただし、荷物が冷凍品のため作業空間は寒いです。
夏場はいいですが、冬は寒いので防寒が必須です。
仕事の流れ
ヤマトの仕分けの仕事の流れはこんな感じです。
流しの作業内容
荷物を流すコンベアの前にみんなで並んでスタンバイします。
↓
トラックが到着して荷物を積んだBOXが降ろされると、
コンベアのすぐ後ろ、約60~70cmほどの距離に
ふたをあけたBOXがどんどん並べられる。
振り向けばBOX、前を向けばコンベアという細い空間で
どんどん荷物をコンベアに流していきます。
この近距離にBOXがあることで、楽に荷物を流しやすい
ようになっています。
↓
空になったBOXは、「整理」という役割の人がすぐに
新しいBOXをに入れ替えてくれますので、流しの人は
荷物がなくなるまで、もくもくと荷物を流していきます。
シューターの作業内容
荷物が流れてくるコンベアは、各送り先地域ごとに
構内で区画が分かれています。
担当する区画でスタンバイし、荷物を積み込む用の
空のBOXを並べておきます。
↓
荷物が流れてきたら、荷物に貼っているシールを見て行き先ごとに
BOXに積み込んでいきます。
↓
BOXが一杯になったらふたを閉じて空のBOXと交換し、また荷物を
積んでいきます。
こうして流れてくる荷物がなくなるまで、BOXに荷物を
積んでいく作業です。
なお、シューターのスペースには機械が自動で仕分けした荷物と、
人の手で仕分けした荷物の2つが別々のルートで流れてきます。
機械が自動で仕分けした荷物は上のフロアから滑り台のような
ローラーコンベアを滑り降りてきます。
降りてきたところに荷物がたまっていくと、上からきた荷物が
下の荷物を押しつぶしてしまうので、スピーディにBOXに
積んでいく必要があります。
手動の荷物は、別のコンベアで構内を回ってきます。
この回ってきた荷物を、コンベア前で待機している「カット」
という役割の人が荷物のバーコードを目で見て、自分の
担当地域の配送番号の荷物を引き込みます。
ちなみにこのカットという役割が一番楽で、荷物を見つけたら
そのままローラーの上を滑らせて自分の区画に引き込むだけ
です。
そのため、新人の女の子やおばちゃんが割り当てられることが
多いです。
カットは、自分の区画の荷物を見逃さずに引き込まないと
いけないため、必ずひとりがカットに専念しないと
いけないのでシューターをしながらカットをするのは
難しいんです。
もしカットに割り当てられたら、半分休憩時間みたいな
ものなので、非常においしいです。
配送の仕事もあるの?
仕分けの仕事に入った人が、配送の仕事もすることは、まずありません。
配送は配送で募集していますので、それぞれ別と考えて下さい。
ヤマトには、配送、仕分けの他、事務の仕事もあります。
それぞれ別々で募集されているので、仕分けから事務に回されたり
配送に回されたりといったことはありません。
何時から働けるの?
ヤマトは基本的に24時間稼働しています。
ですので24時間募集しているところも多いです。
6時~12時、12時~18時、18時~24時、
24時~6時と言った感じで区切られています。
(拠点によって異なります。)
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職場の雰囲気は?
ヤマトの倉庫内には、実にいろいろな立場の人達がいます。
社員さんをはじめとして、派遣会社からの出向社員、外国人労働者、事務、
ドライバー、etc。
すべての人と関わるケースは少ないですが、それぞれが違う立場で仕事を
しているので、慣れるまでは全体を把握するのは難しいでしょう。
自分の作業だけ、しっかり覚えればそれでOKです。
出会いはあるの?
正直なところ、ヤマトの仕分けのお仕事で出会いは期待できないでしょう。
女性の割合が男性と比べて少ないこと、年齢が幅広いこと、そもそも出会いを
求めてヤマトを選んできている人が少ないことが理由です。
ヤマトで働く人のほとんどが、お金を稼ぐためなので、出会いを求めるなら
他の若者向けのバイトがよいでしょう。
ヤマトのバイトのメリット
時給が高め
ヤマトのバイトは、時給が1000円~1400円と高めです。
ただ、高校生や物量の少ない地域はこれよりも安い場合もあり、
物流の多い地域ほど時給は高めです。
また、22時以降は深夜手当がつくので、時給もかなり上がります。
どの時間帯でもやることは同じなので、稼ぎたい人は、深夜に
働くのもありですね。
時間が短い
ヤマトのバイト募集は、6時間区切りなど、比較的短い時間でも
入れるので、あまり時間がない人におすすめです。
私の時は、12時~18時の6時間で入っていましたが、時給は
1200円だったので、1日に7200円と、短時間のわりには
けっこうもらえていました。
日払いが多い
派遣でヤマトの仕事をする場合、日払いで貰えるところも
多いので即金でお金が欲しい人にはおすすめです。
気楽にできる
基本的には、時間がくればたとえ荷物が終わっていなくても、
そこで帰れますし、なにか問題があっても個人の責任に
問われることはありませんので、その日その日を乗り切れば
いい、あとくされのない仕事です。
難しい仕事ではない
最初は多少覚えることもありますが、それほど難しい事もない
ので、覚えてしまえば無心でできる仕事です。
働きたい日だけ働ける
単発で入りやすい仕事なので、空いた日だけ働きたい人にも
便利です。
ヤマトのバイトのデメリット
力仕事である
完全な肉体労働なので、女性よりも男性向きの仕事です。
腰が弱い人や、力に自信のない人にも不向きです。
とはいえ、年配の女性も男性と同じ作業をしている人も多く、コツを
つかめば体に負担なく作業をすることもできます。
繁盛期はとても忙しい
お中元の7月、お歳暮の12月、引っ越しシーズンの3月あたりは
とても忙しく、荷物の量も半端ではありません。
どんどん荷物が流れてくるので、休みなく体を動かさないと
いけません。
ガラの悪いバイトがいる
社員さんにはいい人が増えたヤマトですが、同じ立場であるアルバイトに
どうしてもガラの悪いバイトがいることが多いです。
もちろん自分と関わりがなければ問題はありませんが、サボったり態度が
悪かったりする人もいます。
仕事を教えてくれない
ネット上の口コミでは、「仕事を教えてくれない」という声がよく見られます。
こればかりは働く職場や人間性次第になってしまいますが、頻繁にアルバイトが
入れ替わるところほど、いちいち教えていられなくなったりするのかもしれません。
とはいえ、教えてもらわないと仕事ができないので、頑張って自分から
聞いたり、周りをみて覚えていくしかありませんね。
服装・身だしなみについて
服装については、動きやすい服装であればOKです。
必ず汚れてもいい服を着るようにしましょう。
また、ピアスや指輪、時計、ネックレスなどを身につけることは
禁止です。外れて荷物に混入してしまう可能性があるからです。
ヒゲや茶髪などは全然OKです。
また、現場ではヘルメットと安全靴を貸してくれるので、自分で
用意するものは軍手だけでした。
なお、軍手は必ず滑り止めの付いたものを用意しましょう。
できればラバー軍手がベストですね。
手のひら全体がゴムになっているもので、コンビニでも
売っています。
400円前後と少し高いですが、作業の楽さが全然違います。
滑り止めがついていないとダンボールがツルツル滑って
本当に大変なので、ここはけちらずにラバー軍手に
しましょう。
拠点によっては、構内にラバー軍手の自動販売機が置いて
あるところもあります。
ヤマトの仕分けバイトの個人的評価
仕分けのバイトは肉体労働なのでどこで働いても多少なりとも
疲れるとは思いますが、個人的にはそれほどきつい印象は
ありませんでした。
ベルトコンベアはちょうど荷物を上げ下ろししやすい高さに
なっているので、荷物を流すのもあまり力を使わずにすむように
なっていますし、下ろす時も楽におろせます。
重い荷物は、原則としてBOXの下に積まなければならないので
持ち上げる必要もないので、何日か働けば楽に作業するコツを
つかめるようになると思います。
実際、現場には女性も多く、50代のおばちゃんもたくさん
働いていました。
また、昔と違い社員の人も怖い人はほとんどおらず、本当に
普通の人が多かったですね。いわゆる元ワルみたいな人は
1人もいませんでした。
むしろバイトにきている人のほうがそういう悪そうな人が
いましたが、バイトとして同じ立場ですのでその人に何か
されたりすることもありませんので、働きやすかったです。
まとめ
ヤマトの仕分けバイトは、短期バイトとしてはかなりおすすめです。
仕分け系の仕事はヤマト以外にもたくさんありますが、どこで
働いても肉体労働である事には変わりませんので、ぶっちゃけた話、
しんどいかどうかを比較すれば、どこも大差はありません。
にも関わらず、時給が低いところが多いので、どうせ肉体労働を
するなら、時給が高めのヤマトが無難かと思います。
ヤマトの社員は比較的優しい人が多い印象もあります。
(もちろん拠点にもよりますが)
また、50代を超えるようなおばちゃん世代もたくさん働いて
いて、実際には思ったほどきつい仕事ではないという印象でした。
おばちゃんたちのバイタリティはすごくて、むしろ社員よりも
幅きかせている人もいましたね。
ヤマトは1日だけでも募集している事が多いので、
ダブルワークや急な出費でお金がほしい人にも便利ですね。
ぜひ参考にして下さい。
ヤマト運輸の仕分けバイトの総合評価 | |||||||||||||||||||||
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この仕事に向いている人 | |||||||||||||||||||||
煩わしい人間関係が嫌な人 / 短期間で稼ぎたい人 / 日払いでお金が欲しい人 | |||||||||||||||||||||
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すごくためになる記事をありがとうございました。特に、ラバー手袋の点は、まったく予測できない事だったので、とても助かります。さっそく参考にさせて頂きます!少し早いですが、よい年末をお過ごしください。
ヤマトの仕分けはキツすぎると言うことはほとんどない。
ただ重たいのがあったりすると大変かもだけどほとんど軽い
1番きついのが整理で特に今年の夏はマスクをして
作業するから酸素が薄く、汗が大量に出る。
なので仕分けは全然楽な方。
ヤマトでも佐川でも、仕分けの仕事はたいしてかわらん。時給で考えるなら派遣にしとき。100円くらい変わってくるから
んなしんどくないやろ。みんなヤワすぎんねん。
うちは荷物が少ないらしい。でもだるい。と言いながらはや2年。
派遣でまわされたが佐川よりはやり易くそれほど苦痛はなかった。
今日はじめてヤマトの仕分けをやってきました女子です。荷物を引き込む役は楽でした。6時間で時給1250円だったのでわりと稼げました。明日も楽だったらいいな~
まじで参考になりました!
続く人は何やっても続くし、続かない人は何やっても続かない。
ただ、こういう肉体労働者の空間には、どうしてもガラの悪いやつが一定数いるからね。それでもヤマトは他に比べればだいぶマシだと思う。
一番楽なのは整理。
ただ整理は社員がやることが多いから、流しかシューターかで言えば流しのほうが気楽だな。自分のペースでやれるし。シューターは勝手に荷物がどかどか流れてくるからだるい。
まあ結局は慣れだが。