保育士として採用されるために必ず通貨しなければならない面接。
せっかく希望の保育園を見つけたのなら、絶対に採用を勝ち取りたい
ですよね。
今回は、面接を通過するために必要な準備や心構え、また想定される
質問やその回答例についてご紹介したいと思います。
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目次
採用者が見ている重要なポイントは?
採用者がチェックしているポイントは主に以下のようなものです。
・仕事、保育に対する意欲
・当園に応募した動機
・人柄
・保育士としての経験・スキル
それではひとつづつ説明していきます。
仕事、保育に対する意欲があるか
まず何よりも大事なのが、仕事に対する意欲です。
何よりも「保育の現場で働きたい!」という意欲を感じられないと、
採用したいとは思ってもらえません。
適当に仕事をして、それなりに給料をもらいたいといった安易な考え
を察知されてしまうと、面接通過は難しいです。
当園に応募した動機
なぜ当園を希望したのかも、採用者にとって重要です。
どこでもいいから働きたいという雰囲気を感じ取られると、採用は
絶望的になってしまいます。
当園を希望した理由もまた、「=仕事への熱意」が垣間見えるものなのです。
人柄
職場内の人間関係を良好に保つためにも、保育士の人柄はとても
重要です。
この職場の雰囲気にあっているか、コミュニケーションはきちんと
取れそうか、笑顔、元気が感じられるかもしっかりと見られています。
求職者が職場の人間関係を気にするように、採用者側もあなたの
人柄を厳しくチェックしているのです。
保育士としての経験・スキル
当然ながら保育士としての力量もチェックされます。
とは言え、初任の保育士であればスキルや経験がないのは当たり前
ですので、そこはやる気と人柄で十分カバーできます。
経験やスキルは、働きながら学んでくれればよいと考える保育園も
あります。
変に自分のやり方が確立してしまっている保育士さんは、逆に
扱いづらかったり園の方針にそぐわなかったりすることもあります
ので、あまり自分の過去の実績を声高にアピールしすぎるのも
よくありません。
経験、キャリアがあれば事実に基づいて伝え、「それをこの園
で役立てたい」という姿勢で望みましょう。
基本的にはこの4つのポイントを中心に、採用すべき人物かどうかを
見定めています。
それではこれらのポイントをクリアするために、どのような
準備をしておけばよいかを説明します。
面接前に必ず準備しておくべきこと
保育園の方針・情報はしっかりとチェックしておく
当然ですが、自分の受ける保育園の情報はすべてチェックして
おきましょう。
保育園には必ずホームページなどで、園の方針や理念などの情報が
掲載されているはずです。
それらの情報をしっかりと覚えておかないと、質問に答えられ
なかったり、ホームページに書いてあることを質問してしまい、
「うちの園のことを何も知らないな」と判断されてしまいます。
まして、園長先生の名前を知らなかったりすると、相当な
マイナスポイントになってしまいますので、しっかり抑えて
おきましょう。
この準備をしっかりとしておくことで、採用に大きく前進する
ことができます。
園の場所、面接時間は絶対に間違わないように準備しておく
面接の時間に遅れたり、当日になって道に迷ったりしてしまうと、
完全にアウトです。
どんなことがあっても面接時間に遅れないように、通勤ルートは
確実にチェックしておきましょう。
一度も行ったことがないのであれば、面接までに最低でも一回は
足を運んでおくのが望ましいです。
万が一に備え、園の電話番号や採用担当者さんの連絡先なども
控えておきましょう。
書類、持ち物、スーツ、シューズなどのチェックは早めに
履歴書、職務経歴書などの重要書類は、とにかく早めに準備を済ませて
おきましょう。
誤字脱字の見直し、印鑑、写真などに漏れがないかも早めに確認し、
きちんと封筒に入れておきましょう。
また、筆記用具や身分証明書なども忘れないように注意しましょう。
とくに犯しやすいのが、スーツをクリーニングに出し忘れたり、
ビジネスシューズを履き間違えてしまうというミスです。
シューズは翌日までに玄関に出しておき、その他の余計な靴は
下駄箱にしまっておくなど、間違いのないように対策しておく
ことをおすすめします。
保育園の下見も重要
面接までに、実際に保育園に足を運んで園内の様子を観察して
おくのも重要です。
どんな先生たちが保育をしているのか、どんな遊びをしている
のか、何時頃お昼を食べ、何時頃お昼寝をしているのかなど、
園のおおよそのタイムスケジュールを知っておくと、面接の
受け答えにも役立ち、「お、よく知っているな」という印象を
与えることができます。
これだけは抑えておきたい「必ずされる質問と回答例」
面接では、必ずされる質問があります。
それは保育園があなたを採用するかどうかを図る大事な要素に
なりますので、必ず回答を用意しておかないと採用は難しく
なってしまいます。
志望動機
保育園に限らず、どんな仕事の面接でも必ず聞かれるのが志望動機です。
採用者側は、志望動機から仕事や園に対する熱意を汲み取ろうとして
います。
ですから、熱意、意欲が感じられる回答を用意しておきましょう。
回答の中で、保育園の方針や取り組みに対する共感、園の特徴や
雰囲気など、事前に十分に下調べをしていることをアピールするのが
理想的です。
回答例:
「貴園の方針である ”あかるくげんきにのびのびと” という理念に
とても共感しており、いつも園内に響く子どもたちと先生方の笑い声
に惹かれ、自分もぜひここで保育の仕事がしたい!と思い、応募しました。」
ここで「家から近い」「給与がよい」「勤務時間が自分の希望とマッチ
している」と言った回答は絶対にしてはいけません。
それはあなたの都合であって、保育園側が求めている回答ではありません。
自分の都合を優先して応募を決めたと言われても、採用者側は
不信感を感じるだけで、何もあなたに魅力を感じません。
前職場の退職理由
採用者が前職場の退職理由を知りたいのは、採用してもまた同じように
やめてしまうのではないかと懸念しているためです。
ですので、給与面への不満や人間関係の不満を退職理由として挙げるのは
避けましょう。
ここでも、貴園だからこそ選んだというポジティブな回答が望ましくなります。
回答例:
「前職場では、よくも悪くも園児やご両親との距離感を感じる関わり方に
なっていて、自分の目指す保育と少し違っていたため、自分の共感できる
方針を持つ保育園に移りたいと思いました」
なぜ保育士になったのか
これもよく聞かれる質問ですが、意外と難しい質問ですね。
「子どもが好きだから」では、回答としてはありきたりで印象に残りずらい
ので、できれば自分が保育士を目指したエピソードやきっかけを具体的に
話しましょう。
どうしてもうまく話せない場合は、一点突破で「とにかく小学生の頃から
保育士になるのが夢で、それ以外の職業は考えたことがありませんでした」
と、曲げられない情熱であったことを伝えるのもよいでしょう。
保育士としての信念
保育士になった理由と同じように聞かれることが多いのが、保育士として
の信念はありますか?というものです。
これも、言葉に詰まるかスムーズに答えられるかで、かなり印象が
変わってきます。確たる信念がある人のほうが、すぐに答えが返って
くるものですので、必ず回答を用意しておきましょう。
特技や保育士以外の資格はあるか
特技や資格も、よく聞かれる質問です。
意外と重要な意味を持つこともある質問ですので、しっかりと回答を
準備しておきましょう。
特技については、保育の現場に役立つものがないか、自分で
見直してみましょう。
例えば水泳部に入っていた人であれば、保育のプールの時間に
多いに役に立ちますし、工作やDIYなどが得意、趣味という人も
保育の現場に活かすことができます。ピアノが弾けるとなると
相当評価は上がります。
他にも陸上部で走りが得意だった人、パソコンが得意な人も
仕事に大いに役立つスキルとみなされます。
こうした資格や特技の質問は、型通りの質問をされているように
感じるかもしれませんが、実は何か保育の現場に活かせるものを
持っていないか、という部分を見られています。
自分の長所、短所を教えて下さい
長所と短所も、面接でよく聞かれる質問です。
この質問では、自分をどれくらい客観的に把握しているのかを見られて
います。
長所については、堂々と自分のよい部分をアピールすればいいのですが、
短所を素直に答えてしまうと、マイナスになってしまう場合もあります。
ですので短所を答えるときは、短所が短所でなくなるような回答が
望ましいです。短所と長所を表裏一体にして答えると、回答が
まとまっていて、伝えやすいでしょう。
例えば、せっかちな人であれば、以下のように回答するとわかりやすいです。
回答例:
「多少せっかちなところがあるのですが、その分与えられた仕事は迅速に
こなすことができます。ですので、長所は仕事が早いところです」
自己PRをして下さい
質問に対する回答ではなく、自分主導で話をする必要があるので、なかなか
難しい質問です。
これまでの質問の回答を考えながら、最後の自分のレジメとして、自己PR
も考えておきましょう。
やはり大事なのは、「仕事に対する意欲」「応募動機」「人柄」「保育士と
してのスキル」ですので、これらをうまく伝えられる回答を準備して
おきましょう。
「最後に何か質問はありませんか?」はとても重要
面接も終わりにさしかかった時に、最後に訪れるのがこの難問です。
思わず「ありません」と答えてしまうと、最後の最後に印象を下げてしまう
可能性があります。
この質問も必ずされると想定して、質問を用意しておきましょう。
ただし、ホームページに掲載されているような、ちゃんと調べていれば
分かるような質問はしないようにすることが大事です。
できれば、「色々と調べたけどもどこにも書いてなかったので、聞きたい」
という質問が望ましいです。それによって、やる気を伝えることができます。
また、給料の事や待遇の話も、できれば避けたいところです。それまで
良い印象だったのが、最後に台無しにしてしまいかねません。
具体的な園内行事についてや、保育中にこのようなことがあったら
どう対処していますか?など、自分がその園で働いていることを想定した
質問をすると、ぐっと印象がよくなります。
回答例:
「同じ組の中でも、子どもたちの成長度合いはそれぞれに違うと思います
が、成長の早い子と遅い子によって、貴園ではどのように保育をされて
いますか?」
面接時の服装
面接時は、季節に関係なく必ずリクルートスーツを着用しましょう。
髪もできるだけ黒髪に近いほうが印象がよいでしょう。長髪の人は
ヘアピンでとめるか、ゴムで後ろにまとめるなどで、清潔感を与える
ように心がけましょう。
爪もきれいに短くするのが常識です。
また、メイクについてはノーメイクよりもナチュラルメイクのほうが
よいでしょう。決して派手すぎたり濃すぎるメイクは避けて下さい。
バッグもシンプルで大きすぎないものを使用しましょう。また、
シューズもきれいに拭いて、汚れなどないようにしましょう。足元の
清潔感はとても重要です。
まとめ
保育士の面接対策についてのお話でした。
せっかく希望の園を見つけたのであれば、必ず採用を勝ち取りたいですよね。
保育園によって求める人物像は違いますが、当然の前提として、マナーが
あり、明るくてやる気のある保育士さんが求められているのは変わりません。
是非参考にして、理想の職場を見つけて下さい。
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