保育士が働く保育園には、公立と私立の2種類があります。
同じ保育士資格を持っていても、どちらで働くかによって、給与や待遇が
異なっています。
ここでは公立保育士と市立保育士では何が違うのかについて説明します。
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目次
公立保育士は公務員
公立でも市立でも、やるべき仕事は保育士の仕事であり、大きな差はありません。
しかし、公立で働く保育士と市立で働く保育士の市場の違いは、公立保育士が
公務員であるところです。
そのため、公立保育士は「公務員保育士」とも言われます。
公立保育士は、県立や市立などの自治体が運営する保育園に勤務することができます。
働きやすさの違いは?
公立でも市立でも、大汝保育士の仕事をするため仕事内容に大きな
違いはありませんが、市立の保育園のほうが、新しいイベントを
試みたり、オリジナルのサービスを取り入れて、独自の魅力を打ち
出そうとする傾向があります。
そのため、余分な仕事が多く、仕事量の増加につながります。
逆に公立保育園のほうが、保守的な運営をする傾向にあり、目新しい
ことに取り組むことは少なく、淡々と通常業務をこなしていく
傾向にあります。
公立・市立保育士の給与の比較
給与面においては、やはり公立保育士のほうが給与が高い傾向にあります。
月収に換算して、3万円~10万円ほど、公立保育士のほうが給与が高いと
いう統計があります。
ただし、年齢やキャリア、賞与など諸条件によって異なります。
公立保育士として働くメリット
昇給しやすい
市立保育士も公立保育士も、最初の給与はそれほど変わりません。
しかし、公立保育園では自治体が定める昇給条件により、給与が
上がりやすい傾向にあります。
そのため、初任から1~3年の間に、3~10万円の給与の差が
出ることもあります。
休暇が取りやすい
公務員である公立保育士は、産休や育休なども取りやすく、勤務時間も
きっちりと決まっていることが多いです。
労働環境が安定している
公立の保育園では、保育士の人数もきっちりと定員を確保しているため
保育士不足などの悪条件も少なく、余裕を持って働ける環境が整って
います。
また、市立のように独自性を打ち出す必要がなく、型通りの運用をして
いる園が多いため、多くのイベントに振り回されることもあまりない
でしょう。
公立保育士として働くデメリット
移動が多い
公務員の宿命として、公立保育士は3~6年ごとに職場移動が行われています。
そのため、こまめに職場が変わるため、一箇所に落ち着くことができない
というデメリットがあります。
惰性的な仕事になりやすい
私立の保育園では、他の園よりも独自の特色を打ち出して、魅力ある
保育園作りを目指しますが、公立保育園ではその必要性がないため、
保守的な運営になりがちです。
そのため、目新しいことにチャレンジする機会は少ないと言えます。
非正規社員が多い
公立保育園とはいえ、自治体の財政状況によっては非正規の社員が
多いところもあります。
正規社員を数多く確保できない場合、パートや派遣、臨時の社員など
で人員をまかなうしかなく、いわばつぎはぎ状態のような職場に
なってしまうこともあります。
そうした職場では、仕事に対するモチベーションが低かったり、
惰性的な働き方になってしまうことも少なくありません。
公立保育士になるには
公立保育士になるには、保育士資格の他に、各自治体の採用試験を
受験する必要があります。
試験内容は自治体によって異なりますが、一次試験、二次試験があり、
教養、適正、実技、個別面談などがあるのが一般的です。
また、採用予定人数も少なめで、狭き門であることが多いです。
公立と私立、保育士になるにはどちらがよい?
公立保育士は、保育士なら一度は憧れるものです。
しかし、公立保育士にもメリット・デメリットがあるのも事実です。
公立保育士は、給与が高め、仕事が安定している、長く働くほど
昇給していく、産休、育休が取りやすく、職場復帰もしやすいなど
のメリットがあります。
反面、移動が多い、仕事に刺激がない、採用試験をパスするのが
困難といったデメリットもあります。
自分にとってどちらがよいか、よく考えて判断するのがよいでしょう。
派遣というスタイルなら公立保育園で働くことができる
通常、自治体の採用試験を受けないとなることができない公立保育士ですが、
派遣というスタイルなら、試験を受けなくても働くことができます。
たとえ派遣であっても、労働環境や待遇面がよいところが多いので、
公立保育園で働きたい人には非常におすすめです。
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私立保育園の待遇も日々よくなっている
近年では、保育士不足を解消するために、市立の保育園でもどんどん
待遇改善が行われています。
給与面でも優遇されるようになり、有給、産休などの休暇もしっかり
取れるようになってきています。また、残業や持ち帰り仕事なども
極力減らすようにして、保育士さんが長く務められるよう、努力して
いる施設が増えてきました。
そのため、公立、市立による差は昔ほど大きくなくなってきています。
求人エージェントの増加による「職場の選びやすさ」の向上
近年では、保育専門の求人エージェントも増えてきました。
保育現場の内情や人間関係、残業の多さと言った、これまでは知ることが
できなかった裏事情まで事前に教えてもらえるようになり、よい職場と
悪い職場を見分けることも難しくなってきました。
そのため、保育園側も待遇を改善していかないと良い保育士を確保
できなくなっていて、保育業界全体として働きやすい環境の整備が
進んでいっています。
まとめ
以上、公立保育士についてでした。
公立、市立どちらがよいかは、自分の希望する働き方によってことなります。
移動の多い環境ではストレスを感じる人は私立のほうがよいでしょうし、
安定した公務員を希望する人は、公立保育園がおすすめです。
自分の生活環境に照らし合わせた職場選びをしましょう。
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